on that occasion 叙情詩 リトルカブ

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叙情詩

過去に書いた作品をいくつか掲載しています。

リトルカブ

その少し使い古したのに乗って
君は家の近所を走っていく
僕は今日何があったのか
君から聞くのが日課になっている

その大きな目で君の100%
全部受け止めて欲しいみたく
近所で見た一瞬の風景を
まるで絵画のように言葉選ばず

寒くなって吐く息は白くて
手がかじかんでも胸が痛くても
君が誰かを好きになって
誰かに傷つけられていても

そう思うのならそうすればいい
こう僕が言うのは無責任だから
僕が君の心を叩かないのは
君が多分僕を選ばないから

その赤い使い古したのに乗って
君の見た風景をトロトロと
僕は今日何があったのか
君から本当のことを聞いてみたい