on that occasion 叙情詩 雑種の女王

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叙情詩

過去に書いた作品をいくつか掲載しています。

雑種の女王

ベランダごしに ガラス戸濡らす
10月の雨 指でなぞろう
薄暗い部屋 テレビの灯り
シャワーの香り 部屋を汚すよ

五目並べを 白紙に描き
夢中で遊ぶ 日曜の午後
幸せの意味 丸で囲んで
うやむやにして 鉛筆を置く

強く責めても いつか笑うね
強く抱いたら いつか泣くよね
小さな背中 口づけの跡
空白の雨 胸をえぐるよ

君が舞台で スポット浴びる
僕はその時 言葉失う
君は雑種の 女王様で
僕は話が 下手な政治家

ベランダごしに ガラス戸濡らす
10月の雨 指でなぞれば
うやむやにした さっきの答え
少しは先に ごまかせるよね