on that occasion 叙情詩 冬の匂い

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叙情詩

過去に書いた作品をいくつか掲載しています。

冬の匂い

君の声で僕が振り向く
ごめんね少しボーっとしてた
随分早くなった夕暮れ
僕らの影が伸びて消えてく

君は厚着をしてきたと言う
だけどやっぱり寒いと思う
こないだ買った白いメットを
窮屈そうに被るの笑う

大橋越えて城北公園
年末だよね なんか綺麗で
こんな僕でいいのって聞くと
きっと君は悲しむだろうね

ジョンレノンの命日が私の
誕生日なの 覚えやすいでしょ
多分ずっと覚えてると思う
いつか君が僕を忘れても

僕って難しい人だから
たくさんそう言われてきたから
犬のようにじゃれあってくれる
君にさえ正直になれない

君の声で僕が振り向く
ごめんね少しボーっとしてた
とりあえず買った銀の指輪
その薬指で光っていた