on that occasion 叙情詩 プロレタリアート

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叙情詩

過去に書いた作品をいくつか掲載しています。

プロレタリアート

僕よりひとつ年下の君は
二年後に自分の店を持つか
適当な男を見つけて結婚するか
マジで考えてる

僕よりひとつ年下の君は
こんな僕を見て
「辛い時は人に頼っていいんだよ」
って慰めてくれる

この後何も予定がないから
君の買い物に付き合って
君は僕の手を引っ張って
「これ似合うと思う?」って笑う

僕はただボーっとこの先
自分の親がどのくらい
生きてくれるか考えてる
ただボーっと考えてる

君と僕はビルの駐車場で
缶コーヒーと煙草くわえて
街の灯りを楽しんでる
もう寒くなってきたよね

僕よりひとつ年下の君は
僕の身体を心配してくれる
無理しなくていいんだよって
僕が欲しかった言葉をくれる

「二年後に自分の店を持つか
適当な男を見つけて結婚するか
そろそろ真剣に考えなさいって
ママに言われたんだ」

僕は親があとどれくらい
生きられるかを考えてる
もっと稼いでお墓だけでも
建ててあげたいって考えてる